CULTURE | 2024/03/27

日本が世界に誇るアーティスト、田名網敬一の大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」が今夏開催

2024年8月7日(水)から11月11日(月)まで、国立新美術館にて開催
田名網敬一《死と再生のドラマ》2019、カンヴァスに顔料インク、ガラス、アクリル絵の具200×400cm(4枚組) ©Keiichi Tanaami / Courtesy of NANZUKA

FINDERS編集部

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田名網敬一の半世紀以上にわたる創作活動の全貌に迫る

国立新美術館・朝日新聞社は、2024年8月7日(水)から11月11日(月)まで、国立新美術館にて国際的にも高い評価を得る日本人アーティスト、田名網敬一(たなあみ・けいいち)の世界初となる大規模回顧展を開催する。この度、展覧会の正式タイトルが 「田名網敬一 記憶の冒険」 に決定。タイトルのとおり本展では 「記憶」 という言葉をキーワードに作品を辿っていくことで、田名網の半世紀以上にわたる創作活動の全貌に迫る。

近年、急速に再評価が進む日本人アーティスト、田名網敬一。武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、1975年には日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきた。その一方で、1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、現在に至るまで絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなど、ジャンルや既存のルールに捉われることなく精力的に制作を続け、美術史の文脈にとって重要な爪痕を残してきた。本展は、現代的アーティスト像のロールモデルとも呼べる田名網の、60年以上にわたる創作活動に、初公開の最新作を含む膨大な作品数で迫る、初の大規模回顧展だ。

田名網敬一

田名網敬一(たなあみ・けいいち) プロフィール

1936年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、グラフィックデザイナー、映像作家など、そのジャンルを横断した類まれな創作活動により、他の追随を許さない地位を築いている。

近年の田名網の主要な展覧会として、「パラヴェンティ:田名網 敬一」(プラダ青山店、東京、2023年)、「マンハッタン・ユニヴァース」(ヴィーナス・オーヴァー・マンハッタン、ニューヨーク、2022年)、 「世界を映す鏡」(NANZUKA UNDERGROUND、東京、2022年)、「Keiichi Tanaami」(ルツェルン美術館、スイス、2019年)、「Keiichi Tanaami」(ジェフリー・ダイチ、ニューヨーク、2019年)。また、グループ展としてポップアートの大回顧展「インターナショナル・ポップ」(ウォーカー・アート・センター、ダラス美術館、フィラデルフィア美術館、アメリカ、2015-2016年)、「世界はポップになる」(テート・モダン、ロンドン、2015年) などがある。パブリックコレクションに、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ウォーカー・アート・センター(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、M+(香港)、ナショナル・ポートレート・ギャラリー(アメリカ)、ハンブルガー・バーンホフ(ドイツ) など多数。


開催概要

田名網敬一 記憶の冒険 (Keiichi Tanaami: Adventures in Memory)
会期:2024年8月7日(水)~2024年11月11日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで