かつて映画館があった土肥で40年ぶりの大規模映画イベント
西伊豆・土肥で新たな秋の風物詩となるイベントが始まる。2025年10月18日(土)、松原公園および複合施設「テラッセオレンジトイ」を会場に 「夕日と観る映画祭~西伊豆サンセットフェスティバル~」 が初開催される。主催は土肥観光活性化株式会社(親会社:株式会社ARTH)。雄大な駿河湾に沈む夕日とともに映画を観賞する一夜限りの祭典は、地域資源を活かした新しい観光コンテンツとして期待を集めている。

当日は日没後に短編映画を上映するほか、地元の名店が並ぶキッチンカーエリア、太鼓やダンスのパフォーマンス、スタンプラリー、海岸のライトアップ演出など多彩なプログラムが用意される。入場は無料で、一部有料席のみの限定販売となる。
土肥にはかつて映画館が存在し、人々が肩を並べて映画を楽しむ文化があった。しかし人口減少や観光客数の落ち込み、交流の場の減少によって、その賑わいは次第に失われていった。本映画祭は 「人と人が出会い、笑顔が生まれる場所」 を再び生み出したいという思いから立ち上がった。
主催者はこのイベントを通じて、
・地元住民が誇りと楽しみを取り戻すきっかけ
・観光客に土肥の魅力を知ってもらう入口
・若い世代へ残す新たな地域文化の第一歩
と位置付けている。今回の開催は約40年ぶりの大規模な映画イベント復活であり、今後は毎年継続して開催することを目指すという。
本イベントの開催に向け、クラウドファンディングも始動した。支援者への返礼品には、会場で利用できるVIP席チケットや、複合施設「LOQUAT西伊豆」のシェフが手掛ける生ガトーショコラ、地域特産品の詰め合わせなどが用意されている。
特に注目は、土肥でのみ栽培される希少な白びわの葉を使った『MIMOSA』の 「ほわっとびわ石鹸」 だ。天然由来成分を用いたやさしい使い心地で、LOQUAT西伊豆のアメニティとしても人気を集めている。地域の特色を反映した返礼品は、支援者にとっても特別な土産となる。
今回の 「夕日と観る映画祭~西伊豆サンセットフェスティバル~」 は、観光イベントとしてのにぎわいだけでなく、地域の歴史や文化を未来へつなぐ試みでもある。夕日、星空、そして映画というシンプルながらも普遍的な体験を通じて、訪れる人々が土肥の新しい魅力を発見し、地域の人々が誇りを取り戻す場となることが期待される。
秋の一夜、駿河湾を染める夕日とともに、スクリーンに映し出される物語を誰かと共有する時間は、きっと忘れられない思い出となるだろう。
夕日と観る映画祭~西伊豆サンセットフェスティバル~
日時:2025年10月18日(土) 15:00~20:00(映画上映は日没後)
場所:松原公園・テラッセオレンジトイ(静岡県伊豆市土肥)
入場料:無料(一部有料席あり)
内容:短編映画上映(2部構成・各50席限定)、地元グルメのキッチンカー出店、パフォーマンスステージ、スタンプラリー、海岸ライトアップ演出ほか
クラウドファンディング受付期間:8月21日~10月8日
主催:土肥観光活性化株式会社(株式会社ARTH 100%子会社)
クラウドファンディングページ
https://readyfor.jp/projects/nishiizu-sunset-festival