CAREER | 2025/08/20

1位は「アンネの日記」、400人が選んだ“人生観が変わる“自伝ランキング。共通するのは「希望」と「自分らしさ」

73%が 「生き方・働き方のヒントを得られる」 と回答したアンケート結果を公開

FINDERS編集部

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他人の人生を読むことで、自分の生き方が変わる。「人生観が変わった」 自伝ベスト20

私たちは自分の人生しか選ぶことができない。しかし、自伝を開けば、自分とはまったく異なる時代や環境を生きた人の声に出会える。転職やキャリアにまつわる実体験を紹介するサイト「みんなの転職『体験談』。」では、20〜60代の読者401名を対象に「人生観が変わった自伝」に関するアンケートを実施した。

調査は2025年7月1日〜7月31日にかけて行われ、自由回答で挙げられた作品をポイント制で集計。選ばれた20作品には、古典的名著から近年の話題作、ビジネス書、エッセイ、漫画まで幅広いジャンルが並んだ。

1位はナチス占領下で隠れ家生活を送った13歳の少女が日常と希望を綴った『アンネの日記』(アンネ・フランク)で、「どんな状況でも希望を持ち続ける大切さ」を教えてくれるとの声が多く寄せられた。2位には、電車を教室にした学園で自由に学ぶ少女を描いた『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子)が入り、「他人と違っても良い」というメッセージが支持を集めた。3位は『奇跡の人ヘレン・ケラー自伝』で、視覚と聴覚を失った少女が言葉と出会い世界を広げていく姿が、多くの人に勇気を与えている。

上位作品には、「過酷な環境でも希望を失わない姿勢」や「自分らしく生きる力強さ」といった共通点が見られる。また、中盤以降には『SHOE DOG』『不恰好経営』など、経営者が失敗や葛藤を率直に語る作品が目立ち、成功の陰にある苦労が共感を呼んでいる。『失踪日記』『福翁自伝』のように、社会の光と影をユーモラスに描いたり、反骨心を伝えたりする作品も票を集めた。

アンケートからは、自伝に対して読者が求める価値が大きく三つに分けられることが分かった。ひとつは「視野の広がり・価値観の変化」。他者の生き方や失敗談に触れることで、自分のものさしが揺さぶられ、新たな視点が生まれるという。二つ目は「励まし・心の支え」。困難を乗り越えた著者の姿が、読者に前を向く力を与える。三つ目は「別の人生への疑似体験」。長い年月を経た経験や言葉を短時間で追体験できることに価値を感じる声も多かった。

今回の調査は、自伝が単なる読み物ではなく、「もう一つの人生を生きるための道具」として機能していることを示していることがわかった。


「人生が変わる!読んでよかったおすすめ自伝20選|共感・気づき・勇気をくれる一冊」https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/autobiography-ranking/

みんなの転職「体験談」。

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