CAREER | 2025/12/11

U25の創作者を後押しする 「クリエイター奨学金」 10期生募集開始。クマ財団が見据える次の才能支援の形

年間120万円を返済不要で給付、ジャンルを問わず若手クリエイターを支える

FINDERS編集部

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累計433名を支援してきたクマ財団が10期生に求める“新しい価値の創造”

若手クリエイターを支援するクマ財団が、返済義務のない給付型制度 「クリエイター奨学金」 の第10期生募集を開始した。対象は25歳以下の学生クリエイターで、採択者には年間120万円が給付されるほか、創作活動を深める合宿や成果発表の機会などを含む年間カリキュラムが提供される。本気で創作に向き合う1年を、金銭面・人的ネットワーク・実践機会の三方向から支援する仕組みだ。

クマ財団は2016年の設立以来、美術、現代アート、テクノロジー、音楽、建築など29分野にわたり累計433名のクリエイターを支援してきた。分野を細分化せず 「価値を生み出す創作者」 という広い定義を採用してきた点が特色であり、これまでに支援対象として選ばれた学生の領域も多様性を増し続けている。

ジャンル不問の幅広い募集領域

「クリエイター奨学金」 は、画材費や展示準備費だけでなく、生活費にも使用できる柔軟な制度として設計されている。返済義務や用途の制限を設けないことで、学生が創作そのものに集中できる環境を整える狙いがある。また、個人での制作に閉じず、キックオフイベント、合宿、成果発表展などを通じて、異なる領域の若手クリエイター同士が互いに刺激し合う場を育んできた。

クリエイター同士の交流を促す 「年間カリキュラム」 の提供

今回募集する第10期生は50名程度を予定している。応募対象となるのは2026年4月に高専4年生以上、専門学校、短期大学、大学、大学院に在籍する25歳以下の学生であり、新たな価値の創造に挑む意思を持つことが求められる。応募期間は2025年12月1日(月)から2026年3月4日(水)まで。書類選考と最終選考を経て、採択者は2026年5月末に決定する。

変化の激しい社会環境の中で、自らの指針を見失わず挑戦し続ける若者を支援すること。クマ財団はその理念のもと、次代を担うクリエイターが創作に没頭できる環境づくりを進めている。新たな視点を持ち、次の価値を生み出す若手からの応募を広く呼びかけている。

公益財団法人クマ財団

株式会社コロプラ創業者である馬場功淳が2016年に設立した、次代を担う若きクリエイターの活動を支援・助成することを目的とした財団。25歳以下の学生クリエイターを対象とした 「クリエイター奨学金制度」 の制定を主軸に、勉強会・交流会といったインプット機会の提供や、制作した作品の展覧会など発表の場の提供するなど、あらゆる側面から創作活動を支援している。


クリエイター奨学金 第10期生募集
募集期間:2025年12月1日(月) 10:00〜2026年3月4日(水) 23:59
応募資格:2026年4月に各種教育機関に在籍する25歳以下の学生で、新たな価値創造を目指し創作活動を行う者

詳細・エントリー
https://kuma-foundation.org/scholarship/guideline/