CULTURE | 2025/04/30

最先端の研究開発を体感!
日本科学未来館で新たに2つの常設展示が公開

「量子コンピュータ・ディスコ」 と 「未読の宇宙」

FINDERS編集部

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日本科学未来館は、この度新たに2つの常設展示 「量子コンピュータ・ディスコ」 「未読の宇宙」 を、2025年4月23日(水)から一般公開を開始した。未来にむけた壮大な研究開発の最前線を楽しみながら体感できる展示だ。

直観的に楽しみながら量子コンピュータを理解

「量子コンピュータ・ディスコ」 は、直観的に楽しみながら量子コンピュータを理解していく展示。音楽を選びフロアに流すDJのような操作で量子プログラミングを体感するなど、量子コンピュータのしくみを楽しく体験することができる。量子コンピュータの成り立ちや研究の歴史、最新の開発なども基礎からわかりやすく紹介。また、最新の研究開発の成果として、超伝導量子コンピュータに用いられる144 量子ビットの集積回路チップを、国内で初めて一般に公開する。

「量子コンピュータ・ディスコ」

驚異的な計算力から、実現すればさまざまな分野で革新を起こすといわれる 「量子コンピュータ」。この展示では、DJがプレイする時のような操作で量子力学の特性を生かしたプログラミングを体験するなど、難解といわれる未来のコンピュータを楽しく理解することができる。量子コンピュータの計算力の源となる量子力学に加え、ハードウェアの研究や計算機の歴史、そして活用事例に至るまで、量子コンピュータにまつわるさまざまなトピックも体験展示や映像などで紹介する。未来を切り拓く量子コンピュータの可能性を実感することができる展示となっている。

巨大な観測・実験装置を駆使して、研究の最前線を体感

「未読の宇宙」 は、巨大な観測・実験装置を駆使して、研究者たちがどのように宇宙を読み解こうとしているのかを体感できる展示。実際の観測・実験データをもとに制作された大迫力の映像がとり囲む展示空間の中で、さまざまな波長の光で宇宙をとらえる多波長観測、ニュートリノ観測、重力波の観測、加速器実験という、宇宙をとらえる4つの先端研究に体験装置を通して触れる古都ができる。積み重ねられた人類の 「知」 を感じると同時に、それでもまだ “読み尽くせない” 謎に満ちた宇宙の奥深さを感じることができる展示だ。

「未読の宇宙」 内部の様子

一般公開に先立ち行われたプレス内覧で、館長の浅川は 「最先端の科学を子供も大人も身近に感じていただける展示を目指しました。展示体験が現在進行形ですすむ研究開発に興味をもつきっかけとなることを願っています」 と述べている。

ぜひ今年のゴールデンウィークには、「量子コンピューター」と「宇宙」、2つの分野の最新研究に触れてみてはいかがだろう。


日本科学未来館
東京都江東区青海2-3-6
TEL:03-3570-9151
FAX:03-3570-9150
https://www.miraikan.jst.go.jp/