EVENT | 2025/09/10

池袋のラブホテルが文化拠点に?
「池袋ラブホ会議」 が9月21日に開催

空間デザイナー日神山氏が手がける新フロアで、性や文化のこれからを語り合う一日

FINDERS編集部

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池袋で「ラブホの未来」をテーマにディスカッション

豊島区でホテル事業を展開する平成住宅株式会社は、同社が運営する 「ホテル 艶 (EN)」 の一部フロアをリニューアルし、9月21日(日)にイベント 「池袋ラブホ会議」 を開催する。空間デザイナーであり、池袋のまちづくりにも携わる日神山晃一氏がプロデュースを担当。これまで避けられがちだったラブホテルと 「性」 の話題を、開かれた対話の場として共有する試みである。

会場となるのは 「ホテル 艶 (EN)」 の5階3部屋を中心としたリニューアルフロア。従来のきらびやかな装飾を抑え、「自分の部屋」 のように寛げる空間を実現した。来場者は複数の部屋に設けられたトークセッションに参加し、それぞれ異なるテーマで語り合うことができる。

リニューアルフロア【501号室】
リニューアルフロア【502号室】

当日は、ラブホテルを文化的に読み解く民俗学的な視点や、性教育を日常に取り入れる方法、さらには女性限定のセッションまで、幅広いテーマが展開される。

「ラブホテルを面白がる会」 では、ユニークなアイデアから行列ができる部屋を考える試みが行われる。また 「ラブホテルの民俗学」 では、研究者が社会におけるラブホテルの意味を語る。「ラブホで話す性のお話」 では、家庭でどう性を語るかを参加者同士が意見交換する場となる。

一方で、女性限定のセッションも注目を集めそうだ。フェムケアやセクシュアルウェルネスを扱う 「カラダのモヤモヤほぐす部屋」 や、Podcast配信者による 「女子のホンネ」 など、これまで語られにくかったテーマに焦点をあてる。

今回の企画を手がける日神山晃一氏は、池袋を拠点に飲食店や宿泊施設の設計・運営を担い、地域のまちづくりにも取り組んできた人物だ。イベントについて次のようにコメントする。

「ラブホテルは『性』を扱う場所であるがゆえに、これまでアンタッチャブルな存在とされてきました。しかし少子化やジェンダー不平等といった社会課題と無縁ではありません。だからこそ皆で率直に語り合う場を設けることで、ラブホテルの未来、ひいては社会の可能性が見えてくるのではないかと考えています。」

日神山 晃一
有限会社日神山内装 代表取締役|株式会社シーナタウン 代表取締役
日本工学院専門学校インテリアデザイン科講師
株式会社船場・株式会社丹青社等、店舗設計企画会社を経て、池袋を拠点に飲食店・美容室・飲食店・物販店舗等の設計・施工を手掛ける。有志と立ち上げた池袋のまちづくり会社 「株式会社シーナタウン」 ではまち宿&シェアキッチン 「シーナと一平」、ブルワリーパブ&ギャラリー 「NishiikeMart」 等の施設を運営。現在はエリアを越えた場所・空間・まちづくりの提案をおこなっている。

ラブホテルが単なる宿泊施設を超え、人々が性や文化を語り合う空間となる。その挑戦は、都市文化の一端を担う池袋に新たな可能性を示すものになるだろうか。


池袋ラブホ会議
日時:2025年9月21日(日) 14:00~17:00
会場:ホテル 艶 (EN) (東京都豊島区池袋)
参加費:2,500円 (事前登録制、部屋代含む)
内容:複数の部屋に分かれたトークセッション

ホテル 艶 (EN)
https://hotelen.jp/

株式会社シーナタウン
https://sheenatown.com/