CULTURE | 2026/09/10

言葉のない迷宮を彷徨う、QRコードだけを頼りに謎を解く新感覚体験

映画『バックルームズ』公開記念イベント「Q LIMINAL」が池袋で9月11日開幕

FINDERS編集部

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現実からわずかにずれた空間が、池袋のビル内に立ち上がる

日常の延長線上にあるはずなのに、どこか見覚えのある場所に迷い込んでしまう——そんな不穏な感覚を体験できる空間体験型イベント「Q LIMINAL(クリミナル)」が、2026年9月11日(金)から9月20日(日)まで、池袋・サンシャインシティ 展示ホールAで開催される。運営はギークピクチュアズTwoGateSheep Rhythmの3社で、A24製作のホラー映画『バックルームズ』の日本公開(2026年9月4日)を記念した企画だ。

会場に足を踏み入れると、そこは蛍光灯が低く唸り、同じ形の壁がどこまでも続く無機質な空間である。その壁を埋め尽くすように、無数のQRコードが張り巡らされている。参加者は、現実からわずかにずれた「出口のない空間」を意味する“リミナルスペース”を探索しながら、約30分かけてこの場所の正体を少しずつ紐解いていく。

手がかりは記号と図形だけ、言葉に頼らない謎解きの仕組み

この体験の核心は、会場内に散りばめられた無数のQRコードの中から、意味を持つものだけを見分けていく仕組みにある。専用アプリで正しいQRコードを読み取ったときだけ、参加者の「探索率」が少しずつ上昇していく仕組みだ。

どのQRコードを読み取るべきかを示すのは、説明文でも音声でもなく、謎めいた記号と図形だけである。参加者は言葉による案内に頼れないまま、自分の解釈と選択だけを手がかりに空間の意味を組み立てていくことになる。同じ会場を歩いても、選ぶQRコードや読み解く順序によって見えてくるものが変わるため、一人ひとり異なる体験として設計されている点が特徴だ。

謎解き制作団体Sheep Rhythmが得意とする自由な発想と、ファン向けのデジタル施策を数多く手がけてきたTwoGateの知見が組み合わさることで、こうした言語に依存しないナビゲーションが成立している。

「Q LIMINAL」の題材となった映画『バックルームズ』は、インターネット上で拡散したクリーピーパスタ「The Backrooms」を原点とするホラー作品で、A24が製作を手がけた。監督を務めるのは、この都市伝説を動画で世界に広めた本人であるケイン・パーソンズであり、全米公開時には初登場1位を記録するヒットとなった。日本ではハピネットファントム・スタジオの配給により、2026年9月4日から公開されている。

体験は各回定員50名、料金は1,500円(税込)で、チケットは2026年9月5日(土)19時からチケットサイトで販売が始まっている。会期中は無休で、営業時間は11:00から18:00(最終入場17:30)までとなる。インターネット発の都市伝説が映画化され、さらに現実の展示空間として再構築されるという流れ自体が、フィクションと実体験の境界を行き来する近年のコンテンツ消費のあり方を映し出している。

インターネット上で生まれた物語の断片を、自分自身の解釈と選択によって追体験できる点がこのイベントの醍醐味である。都市伝説やホラー映画のファンはもちろん、非日常の没入体験を求める人にとっても、この10日間だけの機会に足を運んでみる価値があるだろう。


映画『バックルームズ』公開記念 空間体験型イベント「Q LIMINAL」
会期:2026年9月11日(金)〜9月20日(日)(会期中無休)

時間:11:00〜18:00(最終入場17:30)

会場:池袋・サンシャインシティ 展示ホールA

所在地:東京都豊島区東池袋3丁目1-3 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F

体験時間:約30分

定員:各回50名

料金:1,500円(税込)

主催:ギークピクチュアズ、TwoGate、Sheep Rhythm

協力:サンシャインシティ(会場)、プリズム(機材)、ショウエイ(印刷)、no plan(システム)

チケット販売開始:2026年9月5日(土)19:00〜(チケットサイトにて販売開始)


公式サイト
https://qliminal.jp/