BUSINESS | 2024/04/30

空間コンピューティング時代の次世代ビジネス創出へ共創型オープンイノベーションラボ「STYLY Spatial Computing Lab」が発足

参画企業の募集も開始

FINDERS編集部

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Apple Vision Proを活用したユースケース創出や社会実装を促進 

大丸松坂屋百貨店やパルコなどを傘下に持つ J.フロント リテイリング株式会社は、株式会社STYLY、KDDI株式会社と、空間コンピューティング時代の事業創出を目的とした共創型オープンイノベーションラボ「STYLY Spatial Computing Lab (SSCL)」を2024年4月24日に発足した。 

SSCLではXRプラットフォーム「STYLY」を活用し、Apple Vision Pro向けのユースケース創出から社会実装まで、次世代ビジネスの創出に向けた研究開発を進める。

また、戦略パートナーとして、未来を実装するテックカルチャーメディア 「WIRED」 日本版が参画。国内外のテックトレンドの知見提供から編集者視点でのユースケースの発想、情報発信などの面で、参加パートナーをサポートする。

STYLYが提供するXRプラットフォームと、9万を超えるグローバルクリエイターコミュニティのクリエイティブ力と、「WIRED」 日本版が提供するグローバルメディアの編集力、KDDIが持つエンタメコンテンツ力やメタバース・Web3サービスの技術力、J.フロント リテイリングが持つリアルアセットを通じた顧客接点を掛け合わせることで「Apple Vision Pro」における新たなライフスタイルコンテンツ提供を促進していくという。

さらに、SSCLでは参画企業の募集についても呼びかけている。参画する企業は、4社を通じた制作支援や事業開発など幅広い支援を受けることが可能だ。

ここ日本から空間コンピューティング時代の新たなビジネスが創出されることに期待したい。

STYLY Spatial Computing Lab (SSCL) の活動内容

(1) 空間コンピューティング市場に関するリサーチレポートの提供
「WIRED」 日本版編集部による空間コンピューティング市場のリサーチレポートを展開。メディア視点で編集した独自のレポートにより、マーケット動向を読み解く上で重要なインサイトを提供する。

(2) コンテンツ詳細化ワークショップ
ユースケース創出に向けたデスクトップリサーチから、ワークショップの実施、方針策定、企画立案までをサポートを行う。

(3) プロトタイピング
コンテンツ詳細化ワークショップにて立案された企画に対して、STYLYを活用したプロトタイピングを行う。社内外のユーザに対する体験会を通じて得られた意見を参考にブラッシュアップを進め、空間コンピューティング時代のユースケースの具体化を図る。

(4) Apple Vision Proの体験機会の創出
空間コンピュータ「Apple Vision Pro」をSSCLサポートのもと参画企業が開発に利用できる環境を提供する。(一般向け体験会や実証実験での利用も可能)

(5) 参画企業同士のコミュニティ
定期的なイベントの開催を通じて、参画企業同士の交流の場を提供。

(6) 「WIRED」を軸とした情報発出
「WIRED」 にて、SSCLの活動内容を紹介する他、SSCLのオウンドメディアやプレスリリースの発出などを通じて国内外のメディアにリーチする。


各社の役割

STYLY(主催)

・総合窓口及びSSCLの運営
・XRプラットフォーム「STYLY」の提供
・コンサルティング
・XRコンテンツの制作
・各種情報発信

『WIRED』日本版(戦略パートナー)
・空間コンピューティング市場に関するユースケースリサーチ
・コンテンツ詳細化ワークショップの設計・運営
・未来を実装するテックカルチャーメディア『WIRED』での情報発信

KDDI(共創パートナー)
・高精細なXRコンテンツに有用な5G SAなど先端の通信ネットワーク環境提供
・空間伝送・空間音響表現などのXR技術連携
・「TELASA」などの映像サービスを中心としたコンテンツパートナー連携
・「αU」などのメタバース・Web3サービスの技術協力
・auスマートパスプレミアムなど既存顧客接点の提供

J.フロントリテイリング(共創パートナー)
・グループの商業施設 「パルコ」 「大丸」 「松坂屋」 等の生活者との接点提供
・商業施設運営で養ってきたコンテンツ開発力の提供
・新たなライフスタイルコンテンツ(プロトタイプ版)の実装と検証