プロポーズで終わらせない宿へ
株式会社kinoeは、淡路島西海岸で展開するヴィラ型宿泊施設 「S.」 シリーズの新棟として、スモールホテル 「S.EAVES」 をオープンした。1日2組限定、宿泊・食事・ウエディングを一体化させた新たな滞在スタイルを提供する。
同シリーズが掲げるコンセプトは、 「海を見るためのホテル」 である。海辺の宿は数多くあるが、S.シリーズでは、どの場所からも海と空だけを切り取ることを重視している。窓の設計や空間構成を工夫し、視界に余計なものを入れないことで、景色そのものの価値を引き出そうとしている。
その思想を体現してきた既存施設が、 「S.STAIRS」 と 「S.CORRIDOR」 である。なかでもS.STAIRSは、予約開始からわずか1日で1カ月分が埋まることもあるという。階段をイメージしたステップフロア構造を採用し、寝室、リビング、ダイニングが連続する空間のどこにいても海と空を眺められる。こうした非日常的な体験は、特別な時間を過ごす場として選ばれ、多くのプロポーズにも利用されているという。
新たに開業するS.EAVESは、約72平方メートルの空間に最大7名まで宿泊可能で、海に面した大開口の窓から、時間とともに移ろう景色を楽しめる。テラスにも視界を遮る要素を極力持ち込まず、自然との一体感を意識したつくりとした。
今回の新棟では、宿泊棟に加え、フロント、カフェ&BAR、さらに1日1組限定のレストランを併設。滞在中にスタッフが関わる場面を増やすことで、宿泊だけでは完結しない体験価値を目指す。リビングには大きな窓を備え、海の色をイメージしたソファで景色を楽しめるほか、スピーカーやプロジェクター、Nintendo Switchも用意されている。
S.STAIRSやS.CORRIDORでは年間120回のプロポーズ利用があり、その後もこの場所で時間を過ごしたいという要望が少なくなかったという。S.EAVESでは、宿泊棟2階にカフェ&BARと大きなテラスを設け、さらに約20名規模のブライダルパーティーにも対応する空間を整えた。特別な日を家族や友人と共有し、そのまま宿泊へとつなげられる構成で、宿泊、食事、祝いの時間を一つの場所で過ごすことができる。
運営するkinoeは、京都を中心に焼肉ブランドを展開しており、S.EAVESでは、淡路島の食材を生かした料理を提供し、宿泊施設としてだけではなく、食・空間・時間をつなぐ場として、新たな価値を提案していく考えだ。
淡路島の西海岸で、海を眺めること自体を滞在の中心に置く。S.EAVESは、景色のための設計を突き詰めながら、その先にある食事や祝いの時間まで包み込もうとする宿である。
S.EAVES (エスドット イーブス)
https://s-villa-awaji.com/