観光地ではない八千代市に「訪れたい理由」をつくる、築195年の古民家再生
観光地として知られているわけではない千葉県八千代市に、わざわざ訪れたくなる場所ができた。株式会社人と古民家が、築195年の空き家古民家を再生した一棟貸し施設「EMON-右衛門-」を2026年10月8日(木)にグランドオープンする。
この家は、15代続いた家族から託されたものだ。ご両親の住み替えにより空き家になることが決まっていたが、オーナーには「この家を地域に恩返しできる、人が集まる場所として未来へ残したい」という想いがあった。千葉県内の空き家は2023年時点で約39万戸に上るとされ、地域に残る建物をどう生かし次世代へつなぐかは、各地で共通する課題になっている。
EMON-右衛門-が建つのは、東京都心から約30km、成田国際空港から約26kmという立地でありながら、住宅地や田園が残る第一種低層住居専用地域だ。一般的な観光施設としては条件が厳しい場所だからこそ、運営会社は「観光地だから人が来る」のではなく「この古民家だから訪れたい」と思われる場所をつくることを目指したという。
EMON-右衛門-は、4名から最大8名まで利用できる1日1組限定の一棟貸しの宿である。約800坪の敷地にはサウナや外気浴を楽しめるウッドデッキ、ガーデンダイニングなどが備わり、日常から離れた時間を過ごせる。サウナには「HUUM DROP9」を採用し、貸切でサウナ浴と外気浴を楽しめる。
食事は出張シェフによるコース料理やBBQなど、目的に合わせて選べる。寿司、イタリアン、フレンチ、和食など幅広いジャンルに対応し、地元八千代市の野菜や千葉県産の肉を使ったBBQセットも用意されている。ペットとの同伴も可能で、愛犬と一緒に宿泊や食事を楽しむこともできる。
周辺には鷹之台カンツリー倶楽部や総武カントリークラブなど複数のゴルフ場があることから、平日限定で「ゴルフ×古民家」プランも用意されている。ラウンドを終えたあと、ホテルではなく築195年の古民家へ向かい、仲間と一棟を貸し切ってサウナや食事とともに余韻を楽しむという、ゴルフ旅行の新しい泊まり方を提案する試みだ。
EMON-右衛門-が大切にしているのは、宿泊者だけのための施設にしないことだ。グランドオープン後の2026年10月17日(土)・18日(日)には、八千代市の地域行事「どーんと祭り」に合わせて「EMON-右衛門-マルシェ」を開催する。普段は宿泊者だけが過ごす古民家の門を開き、地域に根づいたデザイナーやクラフトショップ、キッチンカーなどが集まる予定だ。
グランドオープン当日の10月8日(木)には、再生の背景や建築の見どころを紹介する現地見学会も開かれる(受付10:00〜、開始10:30〜、申し込みはメール)。予約はすでに9月から受け付けており、まずは見学会に足を運ぶことも選択肢になる。
運営会社の人と古民家は、2016年の設立以来、千葉県内で「一棟貸し古民家の宿 まるがやつ」や「一棟貸し古民家の宿 ほりのみせ」など、古民家の設計から運営までを一貫して手掛けてきた実績を持つ。EMON-右衛門-についても、マルシェの継続開催や地域の事業者・クリエイターとの連携を通じて、八千代市を起点とした新しい人の流れを生み出していく考えだ。
観光地としてではなく、一軒の古民家がきっかけとなって人が訪れる。そんな滞在先を探している人にとって、EMON-右衛門-は次の休日の候補になり得る場所である。
一棟貸し古民家の宿 EMON -右衛門-
所在地:千葉県八千代市萱田2028
グランドオープン:2026年10月8日(木)
敷地面積:約800坪
定員:4名から最大8名
設備:一棟貸し/サウナ/人工温泉/ガーデンダイニング/BBQ設備/ペット同伴可
運営:株式会社人と古民家(千葉県千葉市)
現地見学会:2026年10月8日(木) 受付10:00〜・開始10:30〜(申込:メール emon@hitokomi.jp)
EMON-右衛門-マルシェ:2026年10月17日(土)・18日(日) 10:00〜16:00