質問に答えるだけで、会話と発見が生まれる体験型展示
体験型展示会 「はてな展」 が、2026年6月27日(土)から西武渋谷店 B館地下1階で開催されている。会期は9月30日(水)まで。7月1日現在、会場を訪れた来場者による感想投稿もSNS上で広がり始めており、夏の渋谷で立ち寄りたい体験型企画展として注目を集めている。
本展を手がけるのは、「いい人すぎるよ展」 「そういうことじゃないんだよ展」 「やだなー展」 などで知られる体験クリエイティブチームentakuである。日常の中にある微妙な感覚や、誰もが一度は覚えたことのある違和感を、展示というかたちに変換してきたチームによる新企画だ。
「はてな展」 は、たくさんの質問に答えながら、自分と他者の感覚の違いや共通点を楽しむ企画展である。来場者は会場内に用意されたさまざまな問いに向き合い、自分なりの答えを選びながら巡っていく。そこで見えてくるのは、普段はあまり言葉にしない 「ふつう」 の基準だ。
誰にでもあるようで、人によって少しずつ違う感覚。たとえば何を心地よいと感じるのか、どこからが気になるのか、どんな場面で迷うのか。そうした曖昧な感覚に問いとして向き合うことで、自分の中にある価値観が少しずつ輪郭を持ち始める。
本展の面白さは、自分の答えだけで完結しないところにある。問いに対する 「みんな」 の回答が展示として視覚化されるため、自分が多数派なのか少数派なのか、想像していた結果と近いのか、それともまったく違うのかを知ることができる。単なる診断やアンケートではなく、会場全体が来場者の回答によって更新されていくような体験になっている。
開催直後からSNSでは、「自分と世間の価値観の違いがわかる」 という趣旨の感想や、友人や恋人と一緒に行って鑑賞後に話したくなる展示として紹介する投稿も見られる。実際、誰かと一緒に巡れば、「これどう思う?」 「私はこっちだった」 「みんな意外とそうなんだ」 といった会話が自然に生まれそうだ。ひとりで自分の感覚を見つめることも、誰かと違いを楽しむこともできる点が、「はてな展」 ならではの魅力である。
会場では、オプションとしてステッカー付きの 「実はあなたは【???】診断」 も用意されている。自分の回答を通じて見えてくる意外な一面を、持ち帰れる仕掛けとして楽しめるのもポイントだ。
夏の渋谷で、涼みながら誰かと会話を楽しみたいとき。あるいは、自分の中の 「あたりまえ」 を少しだけ疑ってみたいとき。「はてな展」 は、軽やかでありながら、自分と他者の違いを楽しく可視化してくれる展示体験となりそうだ。
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はてな展
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