音楽のように漫画をリマスターする、新しいアーカイブの作法
漫画家の作品を、音楽アルバムのように「リマスター」して蘇らせる試みが大阪で始まる。アート雑貨メーカーのケンエレファントが大阪・心斎橋で運営するVINYL UNDERGROUNDにて、2026年10月21日(水)から11月8日(日)まで、イラストレーター・漫画家の奥平イラによる個展&販売イベント『Alternative Comic Salon vol.3 月刊漫画ガロ NEW WAVE STRIKES BACK YLA OKUDAIRA — REMASTER 80's』が開催される。
本展は、日本の漫画・アートシーンにおいて時代を超えて影響を与え続ける作家や作品に焦点を当てる企画シリーズ〈Alternative Comic Salon〉の第3弾である。湯村輝彦、林静一に続いて取り上げられるのが、1956年生まれの奥平イラだ。1979年に『月刊漫画ガロ』でデビューし、漫画にとどまらずイラストレーション、アートディレクション、音楽や広告、ファッションなど多様なカルチャーを横断しながら、独自の表現を築いてきた作家である。
展示の軸となるのは、奥平自身が1980年代に手がけた作品をデジタル化し、修正・加筆を加えてブラッシュアップした「リマスター」作品だ。単に当時の原画を懐かしく並べるのではなく、鋭い線と大胆な色彩感覚をいまの技術で再構築し、約40年の時を経てなお新鮮な“ニューウェーブ”として提示する点に、本展のユニークさがある。
新作グッズと96ページの図録が伝える、ガロ世代の熱量
会場では、展示にあわせてオリジナルグッズも多数展開する。Tシャツ(M〜XL、各7,920円)やA3リソグラフポスター、『エレファント・マニア』復刻版カセット+手ぬぐいセット(4,400円)など、奥平イラの世界観をまとったアイテムが並ぶ。
開催を記念した図録「オルタナティブ・コミック・サロン Vol.3 『月刊漫画ガロ』NEW WAVE STRIKES BACK YLA OKUDAIRA — REMASTER 80's」も、展覧会と同じ10月21日(水)に発売される。B5判・カラー96ページの本書には、総天然色版『モダン・ラヴァーズ』をはじめとするガロ掲載作や80年代のアート作品を再録。石野卓球、岡村靖幸らによるコメントに加え、東京カルチャーを牽引してきた高木完との対談も収録された、いわば永久保存版だ。
会場のVINYL UNDERGROUNDは、東京駅・グランスタ東京の美術雑貨店「VINYL」の文脈を受け継ぐ2号店として大阪・心斎橋に誕生した拠点である。雑貨販売やカフェスペースに加え、2つのギャラリーを備え、現代アートからポップカルチャーまでを独自の視点でディレクションしてきた。
新作グッズの詳細は、VINYL UNDERGROUND公式Instagramアカウントで随時公開される予定だ。
80年代のニューウェーブをリアルタイムで知る世代にはノスタルジーとして、知らない世代には新鮮なビジュアル体験として響く構成であり、心斎橋でアートとカルチャーが交差する時間を味わいたい人にとって見逃せない機会である。
Alternative Comic Salon vol.3
月刊漫画ガロ NEW WAVE STRIKES BACK YLA OKUDAIRA — REMASTER 80's
会期:2026年10月21日(水)〜11月8日(日)
会場:VINYL UNDERGROUND(大阪府大阪市中央区南船場4-7-6 心斎橋中央ビルB1F)
営業時間:12:00〜20:00
定休日:月曜日・火曜日(月曜日が祝日の場合は営業し、翌日を振替休業)
入場料:無料
備考:展示最終日(11月8日)はギャラリースペースのみ18:00クローズ
新作グッズ:Tシャツ(M〜XL)各7,920円(税込)、『エレファント・マニア』復刻版カセット+手ぬぐいセット4,400円(税込)
図録:「オルタナティブ・コミック・サロン Vol.3 『月刊漫画ガロ』NEW WAVE STRIKES BACK YLA OKUDAIRA — REMASTER 80's」3,300円(税込)、2026年10月21日(水)発売、発行:ケンエレブックス
運営:株式会社ケンエレファント
公式サイト
https://kenelephant.co.jp/vinyl/posts/87859/