LIFE STYLE | 2025/06/30

日本初の “地面が光る信号”
大阪に登場、安全性と景観性を両立

守口市に設置された次世代型 「埋込型信号」

FINDERS編集部

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守口市に登場した埋込型信号、視線の低い歩行者にも配慮した未来の交通サイン

歩行者の安全性を向上させる日本初の 「埋込型信号」 が、2025年6月23日に大阪府守口市の大枝公園前に設置された。これは、従来の縦型・吊り下げ型信号とは異なり、地面に埋め込まれたLEDラインが点灯する形式で、主に歩行者に注意を促す目的で開発された次世代型の交通インフラだ。

【日本初】地面が光る信号!未来型「埋込型信号」が大阪・守口市に登場

今回の設置場所である大枝公園周辺は、高齢者や子どもの通行が多い地域であり、横断歩道での事故リスクが以前から指摘されてきた。地面から発光することで、下を向いて歩く傾向のある歩行者にも視認しやすく、さらにはドライバーに対しても強い注意喚起効果を持つ。視認性と安全性を高めながら、都市景観にもなじむスマートなデザインが特徴となっている。

守口市大枝公園前
地面に光るラインが歩行者に注意を促す


この信号の開発と設置を手がけたのは、大阪市に本社を置くアトラス埋込型信号機株式会社。代表取締役の岩谷昌洋氏は 「交通弱者と言われる方々の事故を少しでも減らし、命を守れる社会へ」 と語り、交通インフラの未来に向けた意欲をにじませた。本製品は日本国内で特許を取得しており、今後全国への展開が期待されている。

同様のシステムはすでに韓国など海外都市で導入が進んでおり、韓国では2025年時点で累積13,000台を超える 「床型歩行信号」 が設置されている。事故の低減効果も報告されており、日本でも今後のスタンダードとなる可能性がある。

守口市民からは 「子どもの飛び出しやスピードの出しすぎに不安があったが、この信号で少しでも安心できる」 「明るいから運転手にもよく見えていい」 との声が寄せられている。足元から交通安全を支えるこの新技術は、単なる補助装置にとどまらず、社会全体の交通意識を変える一歩となるかもしれない。


アトラス埋込型信号機株式会社
https://www.atlas-signal.jp/

Instagram
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