消費者はリアルを求めている─広告における信頼構築の新たな指針
世界有数のストックフォトサービスを運営するゲッティイメージズは、独自のビジュアル調査「VisualGPS」の結果をもとに、日用消費財における広告ビジュアルの信頼性と効果について分析を行った。調査は世界26カ国・13言語に対応し、日本国内では500名の18歳以上の消費者を対象に実施した。
物価上昇が続くなか、消費者は不安を抱えており、広告に対しても慎重な目が向けられている。実際、日用消費財に関するビジュアルを「信頼していない」とする回答者の69%が広告自体に対する不信感を挙げ、21%が企業や製品に対する不安を抱えていると答えた。特に、健康やパーソナルケア製品では、誇張表現や情報の曖昧さが敬遠されている。
では、どのようなビジュアルが信頼を得るのか。「VisualGPS」によると、日本の消費者の75%が “現実的で日常的な場面” を好み、76%が “商品効果が分かる家庭のシーン” により影響を感じると回答している。さらに66%は「日常のささやかな喜び」が最も心を動かすと答えており、日用消費財の広告においても非日常的な演出より、生活に溶け込んだ自然な表現がより高い共感と信頼を得る傾向にある。
視覚的な要素の好みにも明確な傾向が見える。調査では、親近感 (76%)、リアル感 (76%)、中間色や鮮やかな色使い (56%)、安心感・親しみやすさ (55%)、モダンさ (54%)といった要素が好まれることが明らかになった。つまり、過度に加工された美しさや演出ではなく、現実に根差した「普通の生活」が、消費者との信頼関係を築く近道となっている。








ゲッティイメージズは、こうしたデータに基づき、世界中の約60万人の契約クリエイターに対して時代に合った撮影・表現の指導を行っており、広告業界やブランド企業にとっては、単なる素材提供以上のパートナーとして機能している。
生活に寄り添い、誠実に情報を届ける─それが、日用品広告におけるこれからのスタンダードになりつつある。
詳細にVisualGPSの公式サイトをチェックしてほしい。
VisualGPS(ゲッティイメージズ × MarketCast社)
調査期間:2024年11月30日〜2025年1月7日
対象:日本国内の18歳以上の消費者500名
Getty Images公式サイト 「VisualGPS」