マンボウ・キー(登曼波)による個展「Home Pleasure|居家娛樂」
パルコが主催し、エイベックス・クリエイター・エージェンシーが、YOUR STORYとともに企画を務めるマンボウ・キー (登曼波) による個展 「居家娛樂|Home Pleasure」 が渋谷PARCO 4F 「PARCO MUSEUM TOKYO (パルコミュージアムトーキョー)」 にて2025年5月30日(金)より開催される。

マンボウ・キーは、クィアカルチャーへのまなざしを軸に、アートとファッションをはじめとする多様なカルチャーを横断的に探求する、台湾発の気鋭フォトグラファー/アーティスト。
日本での初めての大規模個展となる本展では、マンボウ・キーが敬愛する藪前知子 (東京都現代美術館) をキュレーターとして迎え、写真・映像・インスタレーションを通じて、家族、ジェンダー、セクシュアリティ、クィア・アイデンティティといった、個人的かつ社会的なテーマを一貫して探求する。
代表作 「Father’s Videotapes」 (臺北美術獎(台北美術賞)グランプリ受賞) をはじめ、そのシリーズの延長である 「Father’s Video Tape_Avoid A Void」 (台新藝術獎(台新芸術賞)受賞) より未発表作品や日本未公開作品などを中心に構成するほか、客家系民族であり日本統治時代に台湾で生まれ育った祖母をモチーフにした作品も展示される。
さらにはファッションフォトグラファーとしてVogue TaiwanやMarie Claireなどで撮り下ろしてきた作品や、本展のためにあらたに撮り下ろした作品も初出展され、日本初となる写真集 「Home Pleasure|居家娛樂」 (PARCO出版) の刊行も予定されている。
なお、本展覧会はLGBTQ+コミュニティを称え、差別や偏見のない社会を築くことを目指して行われる啓発活動とイベントの期間であるグローバルプライド月間に 「入場無料」 となっている。
「Home
1994年のある運命的な日、マンボウが父親の禁断のコレクションである自撮りのセックス・テープを発見したことから、すべての物語が始まります。不安と戸惑い、そして好奇心に占領された10代を経験し、自身のアイデンティティの探求をすることで結実した作品 「Father’s Videotapes」 は2019年、アジアで初めて同性婚が合法化された台湾で発表されました。本展 「Home Pleasure|居家娛樂」 はマンボウ・キーが 「Father’s Videotapes」 を発表する過程で父親から譲り受けた50本以上のビデオテープの中から見つけた 「居家娛樂」 という言葉を出発点に構成されています。これらのテープは、1980年代から2000年代にかけての父親の性、娯楽、旅、そして “大陸の夢” を記録したもので、単なる私的記録にとどまらず 「誰かに見せること」 を意図していました。マンボウ・キーは、これらのビデオテープを客観的な視点と介入の視点を交え、時代背景を解体、そしてマンボウ・キーが生きる現代を交差させ、家族、ジェンダー、セクシュアリティ、クィア・アイデンティティといった、個人的かつ社会的なテーマを探求しています。







2019年に『Father’s Videotape』において台北美術賞のグランプリを受賞し、その表現力が高く評価された。また、作品『Plastic Ceremony(塑の儀式/Ā bǐ bǎi)』においては、客家(ハッカ)としての民族的ルーツと、性の意識との交錯を新たな儀式的形式に昇華させている。
2022年に開催された個展『HomePleasure』では、家族関係、トランスジェンダーのイシュー、ならびに社会的周縁性といった主題にまで関心を広げ、台湾におけるクィア・カルチャーとの関わりをいっそう深化させた。同年、アートとパーティカルチャーの交差を探究すべく、HomoPleasure Collectiveを共同設立するに至る。2024年にはデンマーク、東京、バルセロナで作品を発表し、アジア人としての身体性およびアイデンティティに関する国際的な対話の場を拡張している。
Manbo Key Instagram
https://www.instagram.com/manbo_key/
「Home Pleasure|居家娛樂」 MANBO KEY SOLO EXHIBITION
会期:2025年5月30日(金)~6月9日(月)
時間:11:00~21:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日18時閉場
※営業日時は変更となる場合がございます、渋谷PARCOの営業日時をご確認ください。
会場:PARCO MUSEUM TOKYO (渋谷PARCO 4F) 東京都渋谷区宇田川町15-1
主催:株式会社パルコ
企画:エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社/合同会社YOUR STORY
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
入場料:無料
公式HP
https://art.parco.jp/