EVENT | 2026/08/20

盆踊りは、海を越えて還ってきた。
相川七瀬と踊るマツリダンス、東本願寺で

京都・東本願寺門前で11月開催の日伯文化交流イベント、クラウドファンディング開始

FINDERS編集部

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ブラジルで進化した盆踊り「マツリダンス」を、逆輸入という形で相川七瀬と踊る

日本とブラジルの文化交流イベント「Matsuri Crossing(マツリ・クロッシング)KYOTO×BRASIL」が、2026年11月6日(金)から8日(日)までの3日間、京都市下京区の東本願寺と門前で初めて開催される。主催は京都ラテンアメリカ文化協会、一般社団法人公共事業研究開発、真宗大谷派東本願寺。開催費用の一部を、京都新聞社が運営するクラウドファンディング「THE KYOTO Crowdfunding」で募っており、実施期間は2026年8月6日(木)から10月31日(土)まで、目標金額は200万円である。

イベントの核となるのが「マツリダンス」だ。ブラジルへ移民した日本人が踊り継いできた盆踊りが、ブラジル文化と融合して発展した踊りで、1990年代に「日本語を忘れたくない」「若者へ日本文化を伝えたい」と願う日系コミュニティの思いから生まれた。盆踊りをモチーフにした振り付けをJ-POPに合わせて踊る高揚感が、現地の若者たちを惹きつけてきたという。

そのマツリダンスの人気楽曲として愛されてきたのが、相川七瀬さんの代表曲「夢見る少女じゃいられない」だ。相川さんは2025年に日本ブラジル友好交流親善大使に就任し、サンパウロ州で開かれたマツリダンスフェスティバルにも出演。「みんなが日本語の歌詞を覚えて一緒に歌ってくれた」とブラジルのファンとの交流に感動したと語っている。今回、両国文化の架け橋として参画が決まり、11月7日・8日には特別公演「Culture in Vibration 東本願寺境内スペシャルステージ」でライブとマツリダンスステージを披露する予定だ。

東本願寺で相川七瀬さんと踊る『マツリダンス』

移民120周年へ、京都駅前の寺と広場が育てる3年がかりの文化交流

日本からブラジルへの移民は明治後期の1908年に始まり、2028年に120周年を迎える。東本願寺を本山とする真宗大谷派の大谷暢裕門首は、幼い頃にブラジルへ渡り60年あまりを同国で過ごし、現在もブラジル国籍を持つなど縁が深い。東本願寺が多くの人の行き交う京都駅から徒歩約5分の場所にあることから、今回の文化交流イベントが企画された。120周年に向けて今年から3年間、東本願寺門前地域で京都とブラジル二つの文化が交わる「マツリ」を実現することが、このプロジェクトの目的である。

会場となる「お東さん広場」は、真宗大谷派や行政、地域の商店街、ホテルなどが2021年に立ち上げた「おひがしさん門前未来プロジェクト」の成果のひとつだ。2023年、東本願寺前の車道が市民緑地として整備され、この名がついた。宗教施設の門前という一等地が、地域と行政の連携によって多文化交流の舞台へと姿を変えつつある。

パレードと食、グッズが彩る3日間。支援は能登復興や若者支援にもつながる

会期中は、東本願寺市民緑地「お東さん広場」や境内、京都駅前・東本願寺門前地域を舞台に、パレードやブース出店、ワークショップ、フリーステージ公演、有料ステージ公演が繰り広げられる。ブラジルで活躍するアーティストによる伝統芸能「マラカトゥ」の披露や、日本でブラジル音楽を演奏するミュージシャンによるリズムパフォーマンスも予定されている。

食の面では、伏見の日本酒を使ったブラジルカクテル「サケピリーニャ」や、ブラジル原産のスーパーフード・アサイーを使った和菓子「和サイー」など、両国の文化を掛け合わせたメニューが並ぶ。京都名産品協同組合による伝統工芸品や食品の展示販売も行われるほか、ブラジル人アーティストAju Paraguassu氏が手がけたビジュアルデザインのTシャツやトートバッグ、手ぬぐいといったグッズも展開される。

集まった支援金は、イベントの開催・運営費用やアーティストの招聘、ワークショップの開催費に加え、能登復興支援のためのアーティスト派遣、京都・滋賀の多様なルーツを持つ学生や若者の参加支援にも充てられる。リターンには、相川七瀬さんのサイン入りTシャツと特別公演の優先エリアチケットのセット(9月7日までの期間限定)や、大谷暢裕門首の初の著書『ボン・アミーゴ ブラジルで聞いた念仏の声』などが用意されている。

寺の境内という日常とは異なる場所で、二つの国の文化が重なり合う3日間である。移民の歴史から生まれた踊りに触れてみたい人、京都駅前の新しい過ごし方を探している人は、クラウドファンディングのページを覗いてみてはいかがだろう。

日本でブラジル音楽を演奏するミュージシャンがブラジル各地の音楽やリズムパフォーマンスを行う予定

Matsuri Crossing KYOTO×BRASIL
会期:2026年11月6日(金)・7日(土)・8日(日)

時間:11:00〜21:00

会場:東本願寺市民緑地「お東さん広場」、東本願寺境内、京都駅前・東本願寺門前地域
主催:京都ラテンアメリカ文化協会、一般社団法人公共事業研究開発、真宗大谷派東本願寺

クラウドファンディング実施期間:2026年8月6日(木)00:00〜2026年10月31日(土)23:59

目標金額:200万円


公式サイト
https://www.matsuricrossing.org/