10年で来場者25万人、都市を巡るデザイン祭が銀座の高速道路跡に新拠点を構える
東京の各所で、デザインとアートが示し合わせたように一斉に動き出す。都内を回遊しながら体験できるフェスティバル「DESIGNART TOKYO(デザイナートトーキョー)」が、2026年10月30日(金)から11月8日(日)まで開催される。2017年の初開催から数えて今年で10回目を迎え、これまでにのべ約25万人が訪れる日本最大級のデザイン&アートフェスティバルへと成長してきた。
今回最大の見どころは、都市インフラとして高度成長期を支えてきた高速道路「KK線」(旧東京高速道路)を舞台にした期間限定のメイン会場である。会期は10月30日(金)から11月3日(火・祝)までの5日間で、約4000平米という大規模な空間に、建築デザインスタジオ「ALTEMY」による仮設建築が展開される。高層ビルの谷間を貫くように広がる展示空間は「AUTOBAHN(アウトバーン)」と名付けられ、制限速度のないドイツの高速道路のように「NO LIMIT」なデザインとアートの可能性を体現する場として設計されている。
国内外約65組が集う会場で、見て、買って、夜は楽しむ5日間の過ごし方
メイン会場には、国内外から約65組が出展する。DAIKAN×130がミラノデザインウィーク2026で発表した鏡面アルミのテーブル「FLUX TABLE」は、今回が日本初公開となる。下出翔太によるガラスの照明と木のスツール、ICOMAが手がける盆栽と向き合うロボットアーム、NIIの家具の新作など、実際に手で触れて確かめられる作品が並ぶ。会場内のデザインストア「AUTOBAHN - The Design Store」では、ジャン・リュックが選んだALESSIやカリモク、朝日焼、NEW LIGHT POTTERY、アンビエンテックといったブランドの品を購入することもできる。
夜には2夜限りの特別企画も用意されている。10月30日(金)は10回目の開催を記念したオープニングパーティーで、ニューヨークを拠点に活躍するトランペッター黒田卓也のライブが行われる。10月31日(土)には、デザイナーや建築家など多彩なプレゼンターが語る「PechaKucha Night vol.200」が開催される。いずれも18:00入場、19:00〜21:00で、入場券とは別に各2,000円のチケットが必要になる。
ハイライン設計にも関わった建築家の視点と、会場を巡るためのチケット情報
メイン会場の空間デザインを手がけるのは、建築デザインスタジオ「ALTEMY」である。代表の津川氏は文化庁新進芸術家海外研修員として、ニューヨークの設計事務所Diller Scofidio + Renfro(DS+R)に在籍した経験を持つ。同事務所は、マンハッタンの高架鉄道跡を緑の回廊に変えた「ハイライン」の設計で知られ、都市空間とパフォーミングアーツを横断するプロジェクト「The Mile-Long Opera」にも携わった。使われなくなった都市インフラを人が集う場へ読み替えるという発想は、今回の「AUTOBAHN」の構想にも重なる。
チケットは、The Chain Museumが運営するアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」を通じて販売されている。5日間通し券は6,000円(前売5,000円)、1日券は一般3,500円(前売3,000円)などで、1日につき3回まで再入場できるため、銀座での食事や買い物を挟んで会場に戻ってくることもできる。数量限定で、公式バッグが付く前売券も用意されている。
高速道路という誰もが知るインフラが、期間限定でデザインとアートの拠点へ姿を変える体験は、この5日間限りのものである。都市がどのように作り替えられ、新しい文化の拠点になっていくのかを肌で感じたい人は、会期中に銀座の「AUTOBAHN」に足を運んでみてはいかがだろう。
DESIGNART TOKYO 2026
会期:2026年10月30日(金)〜11月8日(日)
メイン会場開催日:2026年10月30日(金)〜11月3日(火・祝)
メイン会場:AUTOBAHN/KK線(旧東京高速道路、銀座)
会場エリア:銀座・東京・六本木・外苑前・表参道・原宿・代官山・池尻
開催時間(メイン会場):10/30は12:00〜19:00、10/31〜11/2は10:00〜19:00、11/3は10:00〜17:00
料金(メイン会場):5日間通し券6,000円(前売5,000円)、1日券一般3,500円(前売3,000円)、1日券学生1,500円(前売1,000円)、1日券小学生以下無料、1日券障がい者1,500円(前売1,000円)
主催:DESIGNART TOKYO実行委員会
発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)、川上シュン(artless)、小池博史(NONGRID)、永田宙郷(TIMELESS)、アストリッド・クライン(Klein Dytham architecture)、マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)
公式サイト
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/