札幌・函館・小樽が独占した上位3位、体験型施設の広がりが後押しに
全国1,000の市区町村を対象にした「魅力度ランキング2026」で、札幌市が3年ぶり10度目の1位に返り咲いた。前年1位の函館市は2位、小樽市は初めて3位に入り、上位3位を北海道の3市が独占する結果となった。7位には富良野市もランクインしている。
この結果を発表したのは、地域ブランドの調査・コンサルティングを手がける株式会社ブランド総合研究所である。同社が毎年実施する「地域ブランド調査」は2006年にスタートし、今回で21回目を迎えた。全国1,000市区町村と47都道府県を対象に、20代から70代までの消費者31,666人から回答を得た、国内最大規模級の消費者調査だ。
1,000市区町村の魅力度の平均点は11.8点となり、過去最高を更新した。前年より魅力度が上昇した自治体は634市区町村と全体の6割を超え、そのうち406市区町村は過去最高の得点を記録している。背景にあるのは、夏季も集客できる展望型施設など新たな体験型観光施設の開業や、歴史・文化を深く伝える高付加価値な体験プログラムが各地で広がっていることだという。
今回の調査で際立ったのが、有力な温泉地を抱える市町の軒並みの上昇である。12位の別府市は前年の29位から大きく順位を上げ、魅力度も32.9点から40.2点へ7.3点上昇した。これは1,000市区町村の中でも最大の伸びであり、特に20代からの評価が大きく高まっている。
18位の草津町も前年の30位から順位を伸ばしたが、別府市とは傾向が異なり、30代・40代からの評価上昇が目立つ。同じ温泉地であっても、年代によって評価の高まり方が異なる点は、観光地のブランディングを考えるうえで興味深い事実だ。
このほか、14位の箱根町、25位の伊豆市、30位の由布市、40位の登別市など、温泉地を抱える市町が上位に多くランクインした。また34位の熊本市は前年の70位から大きく順位を上げており、ご当地キャラクター「くまモン」のデビュー15周年による注目度向上が一因と見られる。なお調査は7月の地震発生前に実施されており、地震による直接的な影響は反映されていない。
魅力度以外の指標にも、見ておきたい変化がある。観光意欲度では1位札幌市、2位函館市が前年と変わらない一方、3位には前年13位だった那覇市が大幅に浮上した。6位の石垣市も前年23位から順位を伸ばし、魅力度自体も5.6点上昇している。
認知度と情報接触度は、大阪・関西万博が開催された大阪市が前年の5位から順位を上げ、いずれも1位となった。居住意欲度では横浜市が2013年から14年連続の1位を維持し、2位は神戸市。両市とも前年より2点上昇している。食品の想起率1位は夕張市(想起されたのはほぼ夕張メロン)、食品以外の産品では輪島市(輪島塗)が1位だった。
観光先や移住先を考えるとき、こうした調査結果は一つの手がかりになる。温泉地の評価が軒並み上昇している今、次の旅先を考えるなら、ランキングの上位に名を連ねる地域に目を向けてみるのも面白いだろう。
地域ブランド調査2026(今回の発表内容:市町村魅力度ランキング2026)
調査主体:株式会社ブランド総合研究所
調査期間:2026年6月23日〜7月17日
調査対象:全国1,000市区町村(全792市+東京23区+185町村)および47都道府県
有効回答数:31,666人
調査方法:インターネット調査
主な結果:1位 札幌市/2位 函館市/3位 小樽市(北海道の3市が上位を独占)
公式サイト
https://news.tiiki.jp/05_research/survey2026