最高峰を選ぶだけではない、新しいラグジュアリーアワードが国立競技場で始動する
日本の宿泊施設、飲食店、そして日本酒における「世界の富裕層が訪れるべき最高峰」を選ぶアワードが、建築家・隈研吾がデザインを手がけたMUFGスタジアム(国立競技場)で授賞式を開く。一般社団法人ラグジュアリージャパン観光推進機構(代表理事:宮山直之)が主催する「Luxury Japan Award 2027 Presented by Luxury Japan」は、本年度で5回目を迎える日本発のラグジュアリーアワードである。
授賞式は2026年12月16日(水)14:00から、MUFGスタジアムのANDONホールおよび記者会見室で行われる。会場開催とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で実施され、ホテル・旅館、レストラン、日本酒の各部門から最優秀賞・優秀賞が発表される予定だ。受賞施設の関係者や審査委員、メディアが一堂に会する懇親会では、受賞した日本酒の銘柄をその場でテイスティングできるという。
日本を象徴するスタジアムに、日本を代表する宿と食と酒が集う場として設計されている点が、今回の授賞式の大きな見どころである。
ホテルとレストランの審査に加わった「地域との共生」という新基準
今回のアワードが従来と一線を画すのは、「完成された最高峰」を選ぶだけのアワードから、これからの日本の観光と食文化を担う新しい価値を発見し、世界へ発信するアワードへと進化を図っている点だ。
ホテル・旅館部門は、ラグジュアリーホテルやリゾートホテルを対象とする「ホテル部門」と、旅館、ヴィラ、一棟貸し宿、オーベルジュなど日本ならではの滞在文化を体現する施設を対象とする「旅館・ヴィラ部門」に分かれる。いずれも建築・デザイン、おもてなし、食、滞在価値に加え、地域の食文化や伝統文化、自然環境、観光資源を生かし、その土地ならではの魅力を国内外へ発信しているかという「地域との共生」を重要な評価項目に位置付けている。海外の富裕層旅行者による家族旅行の実態を踏まえ、6名以上で快適に宿泊できるスイートやコネクティングルームの有無も、現代のラグジュアリーホスピタリティとして審査対象になるという。
レストラン部門も同様に、寿司や天ぷら、割烹など料理人との一体感を楽しめる「カウンター部門」と、料亭やフランス料理など空間全体で上質なガストロノミーを提供する「料亭・グランドメゾン部門」に分かれ、ヴィーガンやグルテンフリー、コーシャといった多様な食文化・食習慣への対応も評価基準に加えられている。審査委員長は隈研吾が務め、料理評論家の山本益博やフードコラムニストの門上武司ら、各分野の専門家が審査にあたる。
日本酒を「地域資産」として捉え直す、新設の国際審査「日本酒テロワール大賞」
今回新たに設けられたのが、日本酒の価値を地域文化とラグジュアリーツーリズムの接点として捉え直す「日本酒テロワール大賞」である。品質そのものだけでなく、その酒が育まれた土地の風土や気候、水、米、文化といった「テロワール」に着目し、日本各地の酒蔵が生み出す個性を国内外へ発信することを目的としている。対象は、地域の風土や自然環境、原料特性などテロワールの個性を表現した市販の日本酒で、純米酒部門と純米大吟醸部門の2部門からなる公募によって選ばれる。エントリーの締め切りは2026年11月11日(水)で、現在公募を受け付けている。
審査委員長はソムリエで一般社団法人日本ソムリエ協会名誉会長の田崎真也が務め、国内の審査委員に加えて、IWCでの日本酒審査経験を持つクリストファー・ヒューズ氏や、サケコンペティションなどで審査員を歴任したジャスティン・ポッツ氏ら海外の専門家も名を連ねる。ブラインドテイスティングとストーリー審査を組み合わせた、国際色豊かな審査体制が敷かれている点は、日本酒を世界のラグジュアリー市場に向けて語り直そうとする今回のアワードの姿勢を象徴している。
ホテルや飲食店選びだけでなく、地域に根差した日本酒という切り口からも日本の観光の価値を見つめ直したい人にとって、今回の授賞式とその結果は、今後の旅先選びの参考になりそうだ。
Luxury Japan Award 2027 Presented by Luxury Japan 授賞式
日時:2026年12月16日(水) 14:00〜
会場:MUFGスタジアム(国立競技場) ANDONホール / 記者会見室
内容:ホテル・旅館、レストラン、日本酒の各部門で最優秀賞・優秀賞を発表。受賞銘柄の日本酒をテイスティングする懇親会も開催
開催形式:会場参加とオンライン配信のハイブリッド開催
日本酒テロワール大賞エントリー締切:2026年11月11日(水)
主催:一般社団法人ラグジュアリージャパン観光推進機構
後援:日本政府観光局(JNTO)
公式サイト
https://ljtm.org/