世界的クライマーとして数々の偉業を成し遂げてきた平山ユージ。その挑戦を10年以上にわたって追い続けた長編ドキュメンタリー映画『ENROUTE/エンルート』が、2026年12月11日(金)よりTOHOシネマズほか全国の劇場で順次公開される。製作・配給を手がけるのは、山岳ドキュメンタリー映画 「MERU/メルー」 を日本に届けた株式会社ピクチャーズデプトだ。
本作が描くのは、世界の頂点に幾度となく立った平山が、30年以上にわたって心に残し続けてきた未完のルートへの挑戦である。年齢を重ね、身体や環境が変化してもなお、自らの限界を超えようとする姿を通じ、挑み続けることの意味を問いかけている。
世界の頂点に立った男が、なお登り続ける理由。30年以上追い求める一本のルート
平山ユージは、アジア人として初めてクライミングのワールドカップ年間総合優勝を果たし、2度の年間総合王者に輝いた日本を代表するプロ・フリークライマーだ。リードクライミングやボルダリング、トラッド、ビッグウォールなど、さまざまな分野で世界最高峰の実績を築き、日本のクライミング界を牽引してきた。
そんな平山の心に長く残り続けているのが、スペイン・シウラナにある世界屈指の難ルート 「ラ・ランブラ」 である。30年以上前から挑みながらも、いまだ完登できていない一本だ。
映画では、まもなく50歳になろうとするベテランの平山が、ノルウェーのフラットアンガー、日本の瑞牆、スペインのシウラナなど、世界各地の岩場を巡りながら挑戦を続ける姿を追っている。
その旅に同行するのが、同じく世界のトップクライマーとして活躍する安間佐千だ。安間もまたワールドカップで2度の年間総合優勝を果たし、世界各地の高難度ルートを次々と完登してきた実力派のプロ・ロッククライマーである。
少年時代から平山に憧れてきた安間は、本作で信頼できるビレイヤー(登攀者の安全を確保するパートナー)として、その挑戦を最も近くで支える。一方、自らも世界の第一線で限界に挑む安間は、平山の姿を見つめながら自身の課題とも向き合っていく。
世代の異なる2人が岩壁と向き合う時間は、単なる競技の記録にとどまらず、それぞれの人生や価値観を映し出していく。
10年以上に及ぶ撮影を経て完成した本作で、プロデューサーの汐巻裕子氏が見いだしたのは、偉業を達成すること以上に、変化を受け入れながら挑戦を続ける人間の姿だった。
目標を達成すれば、また新たな目標が現れる。成功や到達点だけでは測れない人生の価値を、平山の終わりのない挑戦から描き出そうとしている。
映画が掲げるテーマは 「人生に、頂上はない」 。世界の頂点に立った男がなお登り続ける理由は、クライミングを知らない人にとっても、自分自身の人生や仕事、そして挑戦について考えるきっかけとなるだろう。
映画『ENROUTE/エンルート』
公開日:2026年12月11日(金)よりTOHOシネマズほか全国順次公開
出演:平山ユージ、安間佐千 ほか
監督:ミカ・トテチンスキー
撮影監督:ブレット・ローウェル
プロデューサー:汐巻裕子
製作・配給:株式会社ピクチャーズデプト
公式サイト
https://www.enroute-movie.com/
作品紹介
伝説的クライマー・平山ユージを追った初の長編ドキュメンタリー映画。
世界の頂点に何度も立った平山ユージが、30年以上心に抱え続けた未完のルート「ラ・ランブラ」と向き合う物語。スポーツドキュメンタリーの枠を超え、「人生に、頂上はない」というテーマを描いた長編ノンフィクション映画。