EVENT | 2026/09/21

放置竹林が、光の森になる夜。
竹あかりが灯す幻想の祭りが開催中

新潟・田上町「たがみバンブーブー2026」10月12日まで

FINDERS編集部

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放置竹林という課題を、アートで灯りに変える

新潟県田上町で、荒れた放置竹林が期間限定の光のアート空間に姿を変えている。一般社団法人SAIKACHIとたがみバンブーブー実行委員会が手がける「国際田上竹祭 TAGAMI Bam Boo Boo(たがみバンブーブー2026)」が、2026年9月12日(土)から10月12日(月・祝)まで開催中だ。

過疎化や高齢化によって管理が行き届かなくなった竹林の増加は全国各地で課題となっているが、このイベントは、そうした放置竹林そのものを主会場に据える点が特徴である。伐採した竹を加工した「竹あかり」の灯りが林内を照らし、日中とは違う幻想的な光の空間へと夜ごと姿を変える。

竹あかりアートの制作は、“竹あかり”総合プロデュース集団ちかけんプロダクツをはじめ全国で活躍する8名のバンブー作家が手がけ、地元住民との共同制作も行われた。9月10日(木)のオープニングでは、美術家の髙橋匡太氏とパフォーマンスカンパニー「to R mansion」の演出のもと、町内外から約350名が参加する「光のパレード」が実施され、会期の幕開けを彩った。

パレードで配られた「ミニまきまきあんどん」は会期中も道の駅たがみでレンタルされており、これを手に各会場を巡ることで、より一体感のある鑑賞体験ができる仕掛けになっている。

オープニングイベント「光のパレード」ー【国際田上竹祭たがみバンブーブー2026】

竹林から温泉街まで、町全体がアート会場になる

たがみバンブーブー2026の特徴は、単一の会場で完結せず、田上町内の複数のスポットに展示が広がっている点にある。有料会場となる「たがみバンブーブー竹林」はフラッグシップ会場で、幻想的な竹あかりアートに加え、日中楽しめるロープアスレチックも設置される。豪農の屋敷建築で知られる「椿寿荘」では離れ座敷や枯山水庭園と竹アートが融合する特別営業を実施し、金土日祝限定の「たがみバンブーブーミュージアム(TBBB)」では屋内外を使った期間限定の展示が楽しめる。

無料会場も充実している。道の駅たがみには竹ブランコが設置されるほか、金土日祝には地元食材を使った「バンブーナイトマーケット」が開かれる。果実袋に地域住民や子どもたちのメッセージを灯した「ひかりの実」、羽生田駅前の「たぬき広場」「建竹林」の2空間による駅前アート、そして4つの温泉宿と1つの日帰り温泉施設が作品を展示する湯田上温泉など、町を歩くだけでいくつものアートに出会える構成になっている。

有料・無料の会場を組み合わせることで、じっくり鑑賞したい人にも、気軽に立ち寄りたい人にも対応できる設計になっている。

サウナやフォトウエディングまで、体験の幅を広げる期間限定企画

会期中は鑑賞だけでなく、体験型の企画も用意されている。近隣・燕三条の工場見学とたがみバンブーブーを組み合わせた日帰りツアーが、日の丸観光タクシーの企画により9月26日(土)と10月10日(土)に燕三条駅発着で実施される。

会期終了直後の10月13日(火)17:30〜21:30には、ライトアップされた竹林の中でテントサウナを楽しむ「竹林deABiL テントサウナ」が1人4,000円で開催される。光・熱・水・風を全身で感じる、この日限定の“ととのい時間”だ。ほかにも、竹林を貸し切って行うフォトウエディングや、イベント限定の竹表紙を使ったオリジナル御朱印帳、チケット提示で特典が受けられるバンブー協力店舗など、多角的な楽しみ方が用意されている。

放置竹林という地域課題を出発点にしながら、アート鑑賞から温泉、食、サウナまで町全体で受け止める構成は、休日の小さな遠出先を探している読者にとっても魅力的な選択肢になるはずだ。夜の竹林を包む灯りに、実際に足を運んで確かめてみたい。


国際田上竹祭 TAGAMI Bam Boo Boo(たがみバンブーブー2026)
開催期間:2026年9月12日(土)〜10月12日(月・祝)

ライトアップ時間:18:00〜20:30(道の駅たがみのみ22:00まで)

主な会場:たがみバンブーブー竹林、道の駅たがみ、椿寿荘、たがみバンブーブーミュージアム、湯田上温泉など

主催:一般社団法人SAIKACHI、たがみバンブーブー実行委員会


公式サイト
https://tbbb.jp/