「不感温湯」に浸り、暑さを忘れて涼と向き合う滞在
猛暑の夏、多くの人が「外に出たくない」「体力を消耗したくない」と感じながらも、どこかで特別な時間を過ごしたいと願っている。そんな読者に向けて、箱根と熱海に構える最上級旅館「佳ら久」が、2026年7月18日から夏季限定の滞在企画「佳ら久の夏 2026」を開始した。
強羅 佳ら久と伊豆山 佳ら久が掲げるのは、予定を詰め込まず、土地の自然に身をゆだねる「静養」という旅のかたちだ。目玉となるのが、展望露天風呂で提供される「不感温湯」である。湯温をあえて人肌に近い36〜38℃に設定することで、温度そのものへの意識を薄れさせ、意識を自然と景色や夜風へと向けさせる仕掛けだ。強羅では山の稜線と風を、伊豆山では水平線に溶け込むような眺望を、湯に浸かりながら味わえる。
提供期間は2026年8月31日まで(外気温により延長の可能性あり)で、時間帯は15時から24時、そして早朝7時から10時の2部制となっている。朝と夜、それぞれ異なる表情の景色とともに、静かな時間に身を置ける構成だ。
記録的猛暑が旅の価値観を変えた――「静養」というシフト
「静養」という発想の背景には、近年の記録的な酷暑がある。気象庁のデータによれば、35℃以上の「猛暑日」の年間日数は全国的に増加傾向にあり、耐え難い暑さが続く夏はもはや珍しくなくなった。運営元が実施した独自の意識調査(20〜50代中心、n=168)でも、6割以上が「猛暑時の外出は体力を消耗するため控えたい」と回答している。
一方で「食事や飲み物で涼を感じたい」と答えた人は65.5%、「自然の中で静かに過ごしたい」と答えた人は57.7%にのぼり、暑さを避けながらも滞在そのものを楽しみたいという欲求は根強い。20〜30代女性の旅行事情に詳しいエディターの三浦友佳子氏も、近年の旅行者は「どこへ行くか」より「どう過ごすか」を重視する傾向が強まっていると指摘する。
働き方や休み方の見直しが叫ばれる今、こうした「何もしない時間」への価値転換は、忙しいビジネスパーソンにとっても示唆に富む。旅先での過ごし方を変えることは、日常における休息の取り方を見つめ直すきっかけにもなりそうだ。
涼を彩る限定ドリンクと甘味、五感で味わう夏
「佳ら久の夏 2026」では、涼を目や舌でも味わえるよう、期間限定のドリンクや甘味も多数用意されている。強羅 佳ら久のゲストラウンジ「間(AWAI)」では、ジン「ROKU〈六〉」に甘酒を重ねたカクテル「白涼霞(はくりょうか)」(2,000円)を提供するほか、小田原の地酒を使ったアイスや抹茶、さくらんぼの3種を少量ずつ味わえる「3種のアイスアソート」も登場する。老舗魚商の出汁とスイカ、メロンを合わせた朝限定のドリンクも見逃せない。
伊豆山 佳ら久では、米麹の甘みを生かした「甘酒スパークリング」や、透明感のあるブルーが涼を誘うスパークリングワイン「LA VAGUE BLEUE」を用意し、視覚と味覚の両面から夏らしい涼を演出する。いずれも8月31日までの期間限定である。
暑さをただ我慢するのではなく、土地の恵みと静けさに身をゆだねながら整えていく。そんな「静養」の旅を求める人にとって、箱根・熱海という近場でありながら非日常を味わえる佳ら久は、この夏の滞在先候補として検討したい選択肢である。
佳ら久の夏 2026
開催期間:2026年7月18日(土)〜8月31日(月)
開催場所:箱根・強羅 佳ら久(神奈川県足柄下郡箱根町強羅)、熱海・伊豆山 佳ら久(静岡県熱海市伊豆山)
主な内容:展望露天風呂での「不感温湯」の実施、ゲストラウンジ「間(AWAI)」での夏季限定カクテル・甘味の提供 等
運営:オリックス・ホテルマネジメント株式会社(ORIX HOTELS & RESORTS)
公式サイト
https://gora-karaku.orixhotelsandresorts.com/