新規19軒を含む145軒、強羅花壇 富士とカペラ京都が新たに2ミシュランキーへ
日本の宿を選ぶ基準に、また新しい物語が加わった。ミシュランガイドは2026年9月18日(金)、「ミシュランキーホテルセレクション2026」を発表し、日本の掲載施設は145軒となった。そのうち19軒が新規選出である。
3ミシュランキー(最上級の滞在)は7軒で変わらず、ブルガリ ホテル 東京やフォーシーズンズホテル東京大手町といった都市型ラグジュアリーホテルから、530年の歴史を持つ強羅花壇(神奈川)、あさば(静岡)、アマネム(三重)などの旅館・リゾートまで、評価を維持した。
2ミシュランキー(素晴らしい滞在)は23軒に増え、新たに強羅花壇 富士(静岡県小山町)とカペラ京都(京都府京都市)が選出された。強羅花壇 富士は富士山と温泉、食、ウェルネスを通じて日本の自然と旅館文化を体験させる宿であり、カペラ京都は宮川町の花街文化や町家、工芸を通じて京都の伝統を現代的に体験させるホテルだ。自然に根差した滞在と、都市の無形文化を核にした滞在という対照的な2軒が並んだことは、日本の宿泊体験の幅の広さを物語っている。さらに京都の要庵 西富家は1ミシュランキーから2ミシュランキーへ評価を上げ、数寄屋建築と懐石料理を通じて京都文化を深く味わわせる宿として評価された。
都市の新規ホテルと地域に根差す宿。宿泊業界に広がる新しい潮流
1ミシュランキー(特別な滞在)には17軒が新たに加わり、選出は北海道から沖縄まで広がった。パーク ハイアット 東京や1 Hotel Tokyo、JWマリオット・ホテル東京といった都市型の新規ホテルに加え、石川県金沢市の「つる幸」、岩手県雫石町の「AZUMA FARM Koiwai」、沖縄県の「星のや沖縄」や「星のや竹富島」など、地域の文化や自然を生かした宿泊施設も選ばれている。
ミシュランガイドのインスペクターは、こうした選出の背景にある旅行者の価値観の変化として、いくつかの潮流を挙げている。訪問先を厳選し一つの土地に長く滞在する旅、仕事と休暇の境界が曖昧になるなかで目的や予算を柔軟に組み合わせる旅のスタイル、そしてプライベートヴィラやレジデンシャル型の滞在に代表される「ラフ・ラグジュアリー」の広がりだ。ウェルネスもスパの枠を超え、より専門的なフィットネス体験へと領域を広げているという。
これらの潮流は、宿泊業界だけの話ではない。働き方と休み方の境界が薄れつつある今、どこでどう過ごすかという選択そのものが、仕事や暮らしの質を左右する要素になりつつある。次の出張や休暇の計画を立てる際、こうした潮流を知っておくことは、宿選びの視点を広げる手がかりになるはずだ。
ミシュランキーホテルセレクション2026
発表日:2026年9月18日(金)(フランス時間14:00/日本時間21:00)
発表主体:ミシュランガイド(日本ミシュランタイヤ株式会社)
日本の掲載軒数:145軒(新規19軒)
3ミシュランキー:7軒
2ミシュランキー:23軒(新規2軒、評価変更1軒)
1ミシュランキー:115軒(新規17軒)
セレクテッドホテル:253軒
公式サイト
https://guide.michelin.com/jp/ja