陸路では出会えない港へ、客船ごと貸し切って向かう寄港地めぐりが始まる
大型客船が入港できない港に立ち寄れることこそ小型客船クルーズの醍醐味だが、その体験を丸ごと自社専用ツアーに仕立ててしまう試みが2028年に始まる。ジャパネットホールディングス傘下の株式会社ジャパネットツーリズムは、スイスのバイキング・クルーズと提携し、2028年に日本へ初就航する客船「バイキング・ネプチューン」(総トン数47,800トン、乗客定員930名)を年3回丸ごと貸し切り、ジャパネット専用のクルーズツアーとして催行する。ツアーの販売は2026年9月18日(金)10時に開始された。
設定されるのは、2028年春に運航する「日本一周コース」(4月2日〜4月11日)と、同年秋の「西日本コース」(10月18日〜10月27日/10月27日〜11月5日)の2種類である。いずれも10日間の行程で、苫小牧、清水(静岡)、細嶋(宮崎)、岩国(山口)、博多(福岡)というジャパネットとして初めて寄港する5港を含むのが特徴だ。小型客船だからこそ実現できる寄港地の選定であり、メジャーな観光地とは一味違う土地の景観や文化に触れる機会をつくる狙いがある。
北欧発のホスピタリティに、日本仕様のきめ細かさを重ねた船内体験
「バイキング・ネプチューン」は2022年に就航したラグジュアリーカテゴリーの客船で、全客室にプライベートバルコニーを備える。北欧スタイルの本格的なサウナやスパを併設し、船上での美食体験は「FOOD & WINE GLOBAL TASTEMAKERS AWARDS 2023」のクルーズ部門で最優秀に選ばれた実績を持つ。外国客船としては最大規模となる日本語対応クルーが乗船するといい、言葉の壁を感じずに過ごせる点も特徴である。
今回のジャパネット専用ツアーでは、これに独自の企画が重ねられる。森伊蔵や魔王、獺祭といった銘柄の酒が旅行代金に含まれるほか、すべての寄港地で追加料金なしの厳選ツアーが用意される。船内シアターでは歌舞伎舞踊の特別公演やオリジナルのエンターテインメントショーが行われ、朝食のルームサービスには和定食が日替わりで並ぶ。ジャパネット社員が船内に常駐して旅程を直接サポートする体制も敷かれており、外国船クルーズを初めて利用する層にも配慮した設計になっている。
ジャパネットとバイキングの提携は今回が初めてではない。2024年の日本発着クルーズ就航以来関係を築いてきており、今回はその延長として、日本初就航となる客船のフルチャーターという形に発展した。ジャパネットクルーズは2017年の事業開始から85回のツアーを催行し、延べ15万人超が乗船してきた実績を持つ。同社によると、チャーター分の顧客満足度は98%(2026年7月時点)だという。
寄港地観光にあたっては、自治体や地元事業者と社員が直接対話を重ね、伝統行事の特別開催や地元高校生による観光ガイドなど、地域と共につくる体験を用意してきた。多くの乗客が一度に訪れるクルーズだからこそ、地域に経済的な効果をもたらしながら、旅行者にとっても「再び訪れたい」と思える体験に仕上げる狙いがあるという。
客室料金はベランダタイプで798,000円からとなっており、旅先の選び方そのものを変えるような船旅である。日常の延長では出会えない港町の空気に触れてみたい人にとって、次の長期休暇の計画に加えてみたい選択肢になりそうだ。
バイキング・ネプチューン フルチャーターツアー
(日本一周コース:バイキング・ネプチューン 春の日本を巡る10日間の旅)
(西日本コース:バイキング・ネプチューン 秋の日本を巡る10日間の旅)
販売開始日:2026年9月18日(金)10:00
日本一周コース日程:2028年4月2日(日)〜4月11日(火)
西日本コース日程:2028年10月18日(水)〜10月27日(金)/2028年10月27日(金)〜11月5日(日)
客室料金:ベランダ798,000円/デラックスベランダ898,000円/ペントハウスベランダ998,000円
主催:株式会社ジャパネットツーリズム、バイキング・クルーズ
公式サイト
https://www.japanet.co.jp/other/46312/