国産うなぎと日本酒、迷わず選べる一杯をAIが導く
日本酒は銘柄が多く、「自分に合う一杯がどれか分からない」という声は、うなぎ専門店に限らず多くの飲食店で聞かれる悩みだろう。東京・神田の炭焼うなぎ専門店「鰻 炭焼 ひつまぶし 美濃金 神田本店」は、その迷いをAIが解消する新サービス「ShuSen(シュセン)」を8月3日から導入する。国産うなぎと日本酒のペアリングを、より気軽に楽しんでもらうための取り組みだ。
仕組みはシンプルで、来店客がスマートフォン上でいくつかの質問に答えるだけで、店が厳選した日本酒の中から好みに合う一杯をAIが提案してくれる。日本酒に詳しい人だけでなく、普段あまり飲まない人や、見慣れない銘柄に迷う人でも、注文までの心理的なハードルを下げられる点が特徴である。
美濃金は1987年に岐阜で創業した日本料理店をルーツに持つ炭焼うなぎ専門店で、季刊誌『うなぎ百撰』にも掲載されるなど支持を集めてきた。100%国産うなぎを、その時期に最も状態の良い産地から仕入れ、職人が炭火の火加減を見極めながら一尾ずつ焼き上げる独自の「美濃地焼き」で提供する。創業以来、うなぎとの相性を考えた日本酒も全国から利き酒を重ねて厳選してきたが、選択肢の豊富さが結果的に注文の難しさにもつながっていたという。
職人技とテクノロジーが交差する飲食店の新しい接客
美濃金の試みは、単なるアプリ導入にとどまらない。焼き手が積み重ねてきた技術や利き酒の経験知を、AIによる提案という形でお客に橋渡ししている点に、飲食店における接客のアップデートとしての意味がある。メニュー説明を店員任せにせず、テクノロジーで補いながら体験の質を底上げする発想は、他業態の接客現場にとってもヒントになりそうだ。
美濃金は今後、温度管理された日本酒を規定量で提供するShuSenの日本酒サーバー導入も予定しており、いつでも安定した品質で一杯を楽しめる環境づくりを進めるという。伝統の味と職人技を守りながら、新しい技術を重ねていく姿勢が、次の展開にもうかがえる。
炭火で丁寧に焼き上げた国産うなぎと、AIが導く一杯の日本酒。その組み合わせがどんな発見をもたらすのか、神田を訪れる機会があれば試してみたい体験である。
ShuSen(シュセン)
提供開始日:2026年8月3日(月)
提供店舗:鰻 炭焼 ひつまぶし 美濃金 神田本店
公式サイト
https://www.minokin.net/