二子玉川とイオンレイクタウンで同時始動した新体験拠点
DJIが2026年7月18日、東京・二子玉川の「蔦屋家電+」と埼玉・イオンレイクタウンkazeの2カ所で、新たなブランド体験スペースを同時にオープンした。空撮ドローンのメーカーというイメージが強いDJIだが、実際に足を運んで製品を手に取れる場を日本国内に広げる動きは、コンシューマー向けブランドとしての存在感を強めようとする戦略の表れといえる。
オープンを記念して二子玉川会場では7月18日・19日の2日間、「DJI 夏のクリエイターカーニバル」を開催した。花火や夏祭り、ストリートスナップ、親子の思い出、旅行・空撮といった夏らしいテーマ別のワークショップを人気クリエイターが指導し、メディア関係者やインフルエンサーだけでなく、休日を過ごす家族連れも多く訪れたという。イベント自体は2日間で幕を閉じたものの、体験スペースは蔦屋家電+で7月31日まで、イオンレイクタウンkazeでは10月14日まで営業を続けている。
日本初公開のパールホワイトが示すDJIの新しい客層戦略
イベントの目玉のひとつが、日本で初めて披露された「Osmo Pocket 4P パールホワイト」である。手のひらに収まるコンパクトなジンバルカメラとして人気のOsmo Pocketシリーズに、これまでのガジェットらしい質感とは一線を画す、クリーンでミニマルな新色が加わった。
その背景には、前モデルOsmo Pocket 3のユーザーの半数以上が女性だったというデータがある。単なる撮影機材としてではなく、外出や旅行のたびに持ち歩く「日常のアクセサリー」としてPocketシリーズを使う人が多いことが分かってきたといい、パールホワイトはこうした使われ方を踏まえて生まれた選択肢だ。
ドローンという専門機材の会社が、色ひとつでユーザー層を広げようとする姿勢は、プロダクト開発における顧客理解のあり方を考えるうえでも参考になる事例である。
今秋オープンの表参道旗艦店とHasselbladが描く次の一手
キーノートではもうひとつ、2026年秋に東京・表参道でフラッグシップストアをオープンする構想も明らかにされた。ハンドヘルド機器やカメラドローンに加え、ポータブル電源やロボット掃除機まで、DJIのライフスタイルテック製品を一堂に体験できる場を目指すという。屋内でドローンの飛行体験ができるエリアも設ける予定で、製品カタログを眺めるだけでは伝わらない性能や楽しさを直接感じてもらう狙いがある。
なかでも注目したいのは、日本初となるDJIとHasselbladの統合型ブランド体験スペースを併設する計画だ。現行製品だけでなく、現在は販売されていないクラシックなHasselbladカメラも展示するといい、最新技術と写真文化の蓄積を同じ空間で見せることで、DJIというブランドの奥行きを伝えようとしている。二子玉川とイオンレイクタウンでの体験、そして表参道での深いブランド世界という役割分担は、2026年から2027年にかけて東京・大阪・名古屋へ広がる出店計画の起点でもある。
映像制作や販促の仕事に携わる読者にとっては、単一製品の性能訴求ではなく、体験の場そのものをブランディングに組み込むDJIの動き方が、今後の店舗戦略を考えるヒントになるはずだ。
DJIブランド体験スペース(記念イベント名:DJI 夏のクリエイターカーニバル)
会場(蔦屋家電+):東京・二子玉川ライズS.C. テラスマーケット 二子玉川 蔦屋家電 1F開催期間(蔦屋家電+):2026年7月18日(土)〜7月31日(金)
会場(イオンレイクタウンkaze):埼玉・イオンレイクタウンkaze 2F
開催期間(イオンレイクタウンkaze):2026年7月18日(土)〜10月14日(水)
今後の予定:2026年秋、東京・表参道にフラッグシップストアをオープン予定
運営:DJI JAPAN株式会社
公式サイト
https://www.dji.com/jp